小野測器の振動計 VC-2200/3200 は、生産設備の継続的なメンテナンスや監視を高精度かつ低コストで行うのに最適な装置です。 VC-2200/3200 は、高度なデジタル シグナル プロセッサ (DSP) を使用して、コンピュータ上でデータを簡単に管理しながら、加速度センサー信号から 2 つの異なる周波数を同時に評価できます。視覚・聴覚検査機能も統合しており、音や画面表示による振動検査も可能です。 「コンパレータポート入力」機能により、必要な振動現象を正確に抽出します。
コンパクトなサイズ (96mm x 96mm)、デジタル フィルター、複数の測定モード (VC-3200 用) を備えた小野測器 VC-2200/3200 振動計は、現代の産業環境における振動の測定およびテストに最適です。
VC-2200/3200は、生産設備のメンテナンスや常時監視に高精度・高機能・低コストを1台で実現した振動コンパレータです。
VC-2200/3200振動コンパレータは、DINサイズのデジタルシグナルプロセッサ(DSP)を採用し、高速演算を実現しています。新たに搭載されたTEDS機能により、高性能な計算と時間の短縮、セットアップにおける人的ミスの削減が可能になります。
VC-2200/3200は、加速度センサーの出力信号から2つの異なる周波数を1台で同時に判定します。また、データ管理もPCで簡単に行えます。 VC-2200/3200は、検出、判定、データ管理など複数の役割を持ちます。
VC-2200/3200の特長は「視覚と聴覚」のチェックです。ヘッドフォンを接続することで音で振動を確認できるだけでなく、画面上の数値表示やバーグラフで振動を目で確認できる機能も備えています。
PLCからのタイミング信号を制御することで、必要な振動現象のみを抽出できる「コンパレータゲート入力機能」も搭載しています。これらの機能をコンパクトなDINサイズ(96mm×96mm)に凝縮しました。
VC-3200はVC-2200に比べてデジタルフィルターや測定モードを搭載しているため、細かな判定条件の設定が必要な測定に威力を発揮します。
※上記写真には振動コンパレータ(VC-2200/3200)と加速度計(NP-3331N30)、ケーブル(NP-0143)、マグネットベース(NP-0100)が含まれています。
• 新しい機能
設定ミスを防ぎ、面倒な校正や測定準備の時間と労力を節約します。
見やすい小さなレベルの振動
センサー装着時などの衝撃音から耳を守るミュート機能。
測定条件や判定条件をコマンド1つで設定できます。一括設定または各設定から選択可能。
※VC-3200は製品の判定条件に応じて5つの条件を記憶できます。
電力平均演算とその判定が可能です。
往復動装置の回転や機械振動の測定が可能です。
指定した帯域ごとにAC信号とDC信号を同時出力 FFTアナライザやレコーダーとの接続に便利
振動レベルを画面に数値と棒グラフで表示します。
VC-2200/3200は、各バンドの実効値かピーク値による2バンド判定を搭載。振動値による判定により、より複雑な判定も簡単に行えます。
コンパクトボディに多機能を凝縮。パネルへの取り付けを考慮した設計です。
判定レベルを超える振動が一定時間以上続いた場合にコンパレータ出力を行うことができます。作業者が工具などでセンサーに触れてしまうヒューマンエラーによる誤判断を防ぎます。印刷ミス。
生産ラインの品質判定などの自動判定に使用されます。タイミングを制御することで振動現象を適切なタイミングで計測できます。
市販のヘッドホンを接続すると振動音を確認できます。聴診棒の代用としても使用されます。指定した各帯域の現象を確認できます。
VC-3200にはメモリー機能が搭載されています。電源を切る前の設定条件を記憶しているので、すぐに同じ設定条件で測定を開始できます。 VC-3200には測定データを記憶するデータメモリ機能もあります。
~振動を利用したベアリングの良否判定~
ベアリングを回転させ、振動値を検出して判定します。周波数帯域に着目することで、検出された欠陥の内容(傷、異物混入、アンバランスなど)を知ることができます。速度センサーは加速度センサーとともに使用されます。その場合、VC-2200/3200を外部入力モードに設定する必要があります。
関連分野
工作機械の異常動作検知
工作機械の軸振れ検出。
工作機械の軸振れは完成品の精度に大きな影響を与えます。軸の振れは変位計で測定するのが基本ですが、環境条件、作業条件、コスト等により測定が困難です。 VC-2200/3200は振動レベルに応じて軸の異常を検知できるため、環境条件に左右されず、通常の監視に使用できます。アキシアル振れが大きいほど、振動レベルは大きくなります。つまり、振動量を継続的に監視し、確認することが工作機械の異常を発見することにつながります。
関連分野
設備監視
~振動監視により生産設備のベアリングやギアなどの異常を無人で検知~
設備診断には多くの手間と時間がかかっていました。振動の変化は部品の交換時期や異常を知るため、オペレーターは設備の振動を測定し、監視し続ける必要があります。 VC-2200/3200は振動を常時監視して異常な動きを検知し、重大な破損を防止し、省力化できます。異常の可能性がある周波数帯を特定できます。
関連分野
工具の破損・磨耗の検出
工作機械の無人稼働時のドリル刃折れ、工具刃折れ等を検知
NC機など大量の部品を加工する機械では無人運転が採用されています。放置作業中にドリルなどの工具が破損すると、製品不良の原因となります。このような不良品を再加工したり廃棄したりするのは、お金の無駄でしかありません。 VC-2200はドリル折れ時の振動を検知し、振動が発生した場合は動作を停止するため、不良品の発生を最小限に抑えます。ドリルビットが磨耗すると加工精度も低下します。振動の変化を監視し、動作を確認することで加工精度の向上に役立ちます。
関連分野
入力部
入力チャンネル数 | 1 |
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信号入力 | プリアンプ内蔵の加速度センサーと外部電圧信号を切り替え
※プリアンプ内蔵加速度センサー 適用加速度計:NP-3331B、NP-3331N20(ディスコン) (TEDS対応、プリアンプ内蔵加速度計)、NP-3331N30(TEDS対応、プリアンプ内蔵加速度計) ◆NP-3331B、NP-3331N20以外を使用する場合(ディスコン) 、NP-3331N30につきましては、最寄りの販売店にお問い合わせいただくか、メール(overseas@ONO SOKKI.co.jp)にてお問い合わせください。 ※外部電圧信号 ※入力コネクタ:C02(BNC) |
ケーブル断線検知機能 (VC-3200) |
CCLD使用時のケーブル断線検出が可能です。 オープンコレクタ出力(プラス) ※オーバー出力と共通(選択可能) |
センサー感度の設定 | 1.00×10-2 ビッグ 9.99 x102 mV/(m/s2)デジタル入力 |
ユニットのセットアップ | MS2 またはEU選択可能 |
入力範囲 | 0.1~50,000m/s2 (センサー感度により設定範囲が異なります。) (例:入力レンジは2,000~1,000m/sとなります)2 5 mV/(m/s のセンサーの場合2) 感度が使用されます。 ) |
周波数特性 | 3Hz~15kHz ±0.5dB 1.5Hz~20kHz±3dB (160Hz参考値) |
入力基準ノイズ | 3Hz~20kHz帯域:30μVrms以下 |
ダイナミックレンジ | /AC 経由: 80dB以上(入力電圧範囲×1、×2、×5) 70dB以上(入力電圧レンジ×10、×20、×50、×100、×200、×500) THR(スルー):1.5Hz~40kHz帯域 AC:1.5Hz~20kHz帯域 |
TEDS機能 (*注記) | TEDSセンサー(IEEE1451.4)で利用可能(Ver1.0以降) |
※非絶縁タイプの加速度センサーはグランドループによりノイズの影響を受ける可能性があります。センサーマウントの絶縁やケーブルの取り回しは、ノイズの干渉を避けるために慎重に行う必要があります。
※注意:他社製のTEDS対応センサーをご使用の場合、センサーに含まれるTEDSチップの種類によってはTEDS情報を読み取れない場合があります。
1. 他社製TEDSセンサーの購入をご検討の場合は、TEDSセンサーのメーカーまたは販売店にご相談の上、動作確認を行ってください。
2. すでにお持ちのTEDSセンサを小野測器製のTEDS対応測定器で使用する場合は、小野測器のデモ機で動作確認を行ってください。 (最寄りの代理店または最寄りの小野測器営業所までご相談ください。)
外部制御信号入力
接点入力 | キープロテクト・リセット入力・ゲート入力 |
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入力電圧範囲 | HI:+2.4~+5.0V LOW : 0~+0.8V(無電圧接点入力可能) |
無電圧入力 | 開放電圧 : +5 V 短絡電流:0.5mA以下 接触抵抗:50Ω以下 |
RS-232C出力 | 標準装備*転送速度:VC-2200 9600bps VC-3200 9600、19200bps *コネクタ:DIN8ピン丸型コネクタ *ケーブル:AX-5022B |
VC-2200 | VC-3200 | オプション(バンドパスフィルター) | |||||||||
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VC-0321 低周波帯域 |
VC-0322 中間周波数帯 |
VC-0323 高周波帯域 |
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セットアップバンド数 | 2 | 3 | – | – | – | ||||||
バンドフィルター | HPF(ハイパスフィルター)/LPF(ローパスフィルター) |
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・LPF(ローパスフィルター) | -48dB/oct バターワース特性 -3 dB ± 1 dB at fc | ||||||||||
アナログフィルター | LOWカット(ハイパスフィルター) | -3dB±1dB -18dB/oct 10 Hz fcで |
-3dB±1dB -18dB/oct 3Hz、10Hz* fcで |
– | – | – | |||||
HIカット(ローパスフィルター) | -3dB±1dB -18dB/oct 1 kHz、10 kHz fcで |
-3dB±1dB -18dB/oct 1kHz*で |
– | – | – |
※VC-3200のローカット10Hz、ハイカット1kHz:ISO 2954-2012に準拠
※fc:カットオフ周波数
計算部
VC-2200 | VC-3200 | |||
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測定モード | 選択 | ・実効値 ・ピーク値 ・MAXホールド ・ピークホールド |
・実効値 ・ピーク値 ピーク/最大 RMS 係数 (PEAK/rms) ・MAXホールド ・ピークホールド ピーク/最大 RMS 係数ホールド (PEAK/rms) · 電力平均 |
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実効値 | 実効値
|
実効値
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ピーク値 | 時間波形のピーク値絶対値 | |||
PEAK/MAX RMS 係数 (PRF) | なし | ピーク値 ÷ MAX RMS 値 | ||
MAXホールド | RMS値のMAX値を保持 | |||
PEAKホールド | PEAK値のMAX値を保持 | |||
PEAK/MAX RMS 係数ホールド (PRF が保持) |
なし | PEAK/MAX RMS 値の MAX 値を保持 | ||
電力平均 | なし |
※パワーアベレージ設定中は、他の測定モードは設定できません。 |
||
その他の平均化関数 タクトマックス値:TAVG |
なし | 最大値を表示します。 500msの値。平均回数:OFF/4/8/16/32/64選択可能 |
出力部
アナログ出力 | THR(スルー出力)/AC出力/DC出力(AC/DC:各バンドの出力を選択)*出力インピーダンス:約1.5Ω 50Ω *スルー出力 最大。定格出力:±5V 周波数範囲:3Hz~15kHz±0.5dB、1.5Hz~40kHz±3dB *AC出力_バンドごとに出力を選択可能 最大。定格出力:±5V 周波数範囲:3Hz~15kHz±0.5dB、1.5Hz~20kHz±3dB *DC出力_バンド毎に選択可能な出力(実効値出力) 最大定格出力:0~5V |
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・VC-2100(オプション)の電流出力機能:未対応。ヘッドフォン各バンドAC出力*Max.出力:定格インピーダンス24Ωに対して15mW以上
*コネクタ:φ3.5ステレオミニジャックCAL信号出力160Hz、1V0-p ±3 %(スルー/AC/DC出力)過出力入力レンジオーバーまたはA/Dオーバー時に出力
オープンコレクタ出力(負論理)VC-2200:入力レンジオーバー、A/Dオーバー時に出力
オープンコレクタ出力(正論理)
VC-3200:入力レンジオーバー、A/Dオーバー時に出力
オープンコレクタ出力(正論理)
・断線検出出力と共用。
*電圧:DC30V以下
*シンク電流:25mA以下
コンパレータ出力
関数 | VC-2200:バンドごとに独立して判定します。バンドごとの実効値判定か波高値判定の選択VC-3200:バンドごとに独立して判定します。各バンドの実効値/ピーク値/ピーク・最大実効値判定係数の選択 |
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コンパレータレベル設定 | フルスケールレンジの1%ステップで設定可能 |
出力 | 設定値を上回るか下回る場合に出力 VC-2200:オープンコレクタ出力(正論理と負論理を同時に出力) VC-3200:オープンコレクタ出力(正論理・負論理から選択可能)*電圧:DC30V以下 *シンク電流:25mA以下 |
稼働時間 | 100ms以下 |
ディレイタイムの設定 | 0・0.5・1・1.5・2・3・4・5・6・7・8・9・10・15・20秒から選択可能 |
画面
画面 | バックライト付き液晶ディスプレイ 測定値表示:4桁デジタル表示 表示更新:0.5秒 バーチャート表示(バーチャート表示更新時間:0.1秒) (リニア/対数表示選択可能) コンパレータレベル表示 |
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OVERインジケーター | 入力レンジオーバーまたはA/Dオーバー:赤色点灯 |
NGインジケーター | コンパレータNG出力:赤色点灯 |
コンパレータON/OFFインジケーター | コンパレータON:緑色点灯 |
その他
状態のバックアップ | 設定値は電源をOFFにしても記憶されます。 |
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端子台 | M3.5ネジ 角座金付 |
一般仕様
電源 | 定格DC24V(±10 %) |
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消費電流 | 0.2A以下(25℃) |
使用温度範囲 | 0~+50℃ |
保管温度範囲 | −5〜+55℃ |
使用湿度範囲 | 85 % RH以下(結露なきこと) |
外形寸法 | DIN 96×96×112mm(突起部除く) |
材料 | 94V0 PBT(ポリブチレンテレフタレート) |
重さ | 約500g |
オプション | VC-0423 統合ソフトウェア(VC-2200/3200) VC-0321 低周波バンドパスフィルター VC-0322 中間周波バンドパスフィルター VC-0323 高周波バンドパスフィルター |
メンテナンス :
► 一定期間ご使用後は、弊社購入店にて再校正を行ってください。 ベトナム現地:SEMIKI CORP
配布元:
セミキ計装株式会社
電子メール: sales@semiki.com
オフィスの電話番号: +84 28 2253 3522
~あなたのために最善を尽くします~